コラム

 公開日: 2017-11-21 

高気密・高断熱住宅とは?効果を最大化させるには

「高気密」「高断熱」の住宅には、「省エネルギー」「健康に良い」「結露を防止する」「防音効果」など、さまざまなメリットがあります。

しかし、このメリットを十分に享受するには、冷暖房や換気にも注意する必要があります。この記事では、「高気密」「高断熱」の住宅のメリットを中心に、冷暖房や換気の役割についても解説します。

住みやすい家づくりは、断熱だけでは不十分

「高断熱」の対策が施されている家は、住宅内の温度を一定に保つことができるため快適な住まいになります。以前のコラムでもお話ししたように、「高断熱」であれば、「冬暖かく夏涼しい家づくり」を目指すことができます。「断熱」は、適切な断熱材を窓や柱、床などに敷き詰めることによって可能になります。

とはいえ、「高断熱」が住みやすい家を実現するための必要十分条件ではありません。「気密」にも気を配ったうえで、住宅を設計するべきです。

「気密」とは、住宅内に隙間がないことを意味します。隙間があると、風が侵入するため、住宅内の温度が低下または上昇する恐れがあります。そのため、快適な家づくりには、「高気密」であることも欠かせない条件です。

「高気密」「高断熱」の住宅には、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットは6つあります。

ひとつは「省エネルギー」であることです。住まいに断熱材を施すことによって、暖房効率が上がるので、光熱費をおさえることが可能になってきます。断熱材は、家の外と内の温度差の軽減に役立つため、冷房効率の向上にももちろん役立ちます。

気密にも配慮することで、健康に暮らせる

もうひとつは「健康に良い」ことです。高齢化が進展するなか、高齢者が風呂場で倒れるなどの事故が多発しています。この事故の原因となっているのが、風呂場とほかの部屋の間で生じる温度差です。温度差が大きいと、体温調整機能が衰えている高齢者の場合、「ヒートショック」と呼ばれる体温調整の機能障害を起こす恐れがあります。

「高気密」「高断熱」の住宅づくりをすれば、そういった健康被害をなくせる可能性が高まります。

結露・コールドドラフト対策にも高気密、高断熱は有効

それから、「高気密」「高断熱」な住宅は、「結露やコールドドラフト」の防止にも寄与します。

住宅の劣化を早める一因となるのが結露です。結露が柱などに付着すると、柱の腐食を招きかねません。住宅の寿命を考える場合、結露の発生を軽減できるような家づくりをするのが良いでしょう。

「コールドドラフト」とは、主に冬に発生する現象で、温かい室内の空気が冷たい窓ガラスに触れて冷やされ、床面に下降することです。床面が冷えるので足元が寒くなります。暖房効率が下がり、室内の温度低下の要因にもなります。

「コールドドラフト」は、窓の断熱を適切に行うことで軽減することができます。寒冷地に住んでいる人は、特に注意したほうがよいでしょう。

結露対策で湿気を防ぎ、カビなどの発生をおさえる

「カビやダニが発生しにくい」ことや「花粉、ホコリが侵入しにくい」こともメリットとして挙げられるでしょう。

カビやダニ、花粉、ホコリは、乳幼児や高齢者のほか、アレルギー体質の人にとって天敵です。特に結露は、カビが発生する要因になりかねず、適切な対処が必要です。結露が発生したら、なるべく早く拭き取ることも大切ですが、そもそもカビが発生しにくい家にすることも検討したほうがよいでしょう。

「防音効果の高さ」も見逃せないメリットです。近所の生活音を気にせずに暮らしたい人は、「高気密」「高断熱」の住宅づくりを行いましょう。

冷暖房や換気にも配慮することが必要不可欠

「高気密」「高断熱」の住宅は、適切な冷暖房や換気があるからこそ活きてきます。「高気密」「高断熱」の住宅のポテンシャルを十分に活かすためには、家全体を同じ温度に保つことが重要です。だからこそ、冷暖房に注目すべきなのです。とはいえ、家全体を同じ温度に保つと言っても、さまざまな部屋があるため難しいのが実態かもしれません。

「サーキュレーターの活用」「フィルター清掃をマメに行う」「ストーブとエアコンを併用する」「カーテンに配慮する」など、冷暖房効率を高める方法は多様なので、いろいろと組み合わせるのが良いでしょう。

「高気密」の住宅は隙間がないため、計画的な換気が必要になってきます。というのも、空気が住宅内で停滞してしまうからです。

換気は湿気の排出にも役立つので、積極的に行うとよいでしょう。換気は、部屋に合った換気扇を設置することがポイントです。リビングやバスルーム、キッチン、洗面所、トイレなど、それぞれに応じた換気扇があるので、業者に問い合わせてみるとよいでしょう。近年は、24時間換気システムも販売されています。高い機能を持つ換気扇も多いので、併せて検討するのも一案です。

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