コラム

 公開日: 2016-10-12  最終更新日: 2017-04-09

美術商のもう一つの仕事

 久しぶりの展覧会を催すので少し書きます。

 美術商の仕事は美術品の売買が主たるものですが、そのためにも大事なことが作家の育成です。バブルといわれた時代に画壇のトップ作家は非常に高い値段になり、それに追随して中堅作家の作品も高くなりました。日本画は平山郁夫、加山又造、東山魁夷、杉山寧、高山辰雄といったいわゆる「五山」の先生や、奥村土牛、小倉遊亀、片岡球子といった長寿の先生など数多くおみえになりました。美術業界はそういった巨匠の作品を入手することに力を注ぎ、若い作家の育成を怠った感があります。景気が後退してお客さんが離れたことも一因ですが、儲からない若い作家の展覧会はどんどん減っていきました。そして平山先生や片岡先生の亡くなった後に次世代のこのクラスの作家が不在になりました。美術業界も農業や林業と同じく、種をまき植林をし、育て、収穫していくような作業です。みんなが収穫だけしていれば、枯れたら終わってしまいます。

 前置きが長くなりましたが、美術商のもう一つの仕事は作家の育成、つまり展覧会の開催です。美術商が見つけた将来の巨匠になる(かもしれない)作家に発表の場を作り、できるだけ多くの方にその存在を知ってもらうことです。田口美術では展覧会の機会を作ってあげたい作家が約十人いますが、定期的に展覧会の開ける作家は今のところ五人です。そんなわけで皆さまに応援していただけるとありがたいです。




 

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